事故車販売をしている業者は多く、安い値段で売られていることが多いです。事故車は中古車の中でも特に販売価格が安いですが、本当に購入しても大丈夫かと不安に感じる人は多いでしょう。ひとくちに事故車といっても、すべてが悪いとは限りません。購入時のポイントを知り、選択肢のひとつに加えましょう。
目次
事故車を販売店から購入するメリット
事故車とイメージすれば、状態が悪いすでに故障しているなど、マイナスの印象を抱く人は多いでしょう。事故車だと、交通事故や災害によって故障している過去があるため、状態が悪いものは多いです。しかしすべて状態が悪いとは限らず、中には軽微な故障だけで問題なく修理されているものもあります。状態の良い事故車なら、購入するメリットはありますので、事故車ならではの魅力を知っておきましょう。
相場の価格よりも安く購入できる
事故車を購入する最大のメリットは、価格の安さです。同じ中古車でも、事故車という区分になっているだけで大幅に値が下がり、相場よりも安く購入できます。場合によっては新車価格の半分以下になっていることもあり、購入の費用を大幅に削減できるのが大きなメリットでしょう。 事故車で売りに出されているものは、販売店ごとに種類は限られますが、自分が欲しいモデルが売られていれば、よりお得に購入できます。
軽い事故であれば走行に問題はない
事故車と区分されるのは、交通事故や災害によって何らかの損傷を受けた場合であり、ものによっては少しの傷やへこみだけで済んでいることもあります。事故によって傷を受ければ、すべて事故車と定義されますが、走行性能が低下していない場合もあるため、それを選べば品質には問題ありません。 傷やへこみなども、綺麗に修理されて売られていることがほとんどのため、通常の中古車と変わらない状態で、価格が安くなっていることも多いです。
気軽に乗ることができる
事故車であれば、もともと故障車であることから、傷やへこみなどを気にせず気軽に乗れます。初心者の運転練習にはもってこいの車とも言えますし、新しい車に買い替えるための短期間の繋ぎとして購入する場合にもおすすめです。 仮に故障しても、修理せずに乗りつぶすことを考えれば、メンテナンスの費用を気にせず乗れるため、維持費もそれほどかかりません。
事故車を販売店から購入するリスク
事故車の購入にはメリットがありますが、当然リスクがあることも忘れてはいけません。事故車は相場より安く売られていることがほとんどで、価格が安くなるのにはそれなりの理由があります。高い価格のままでは売れないからこそ安くしており、状態が悪い可能性が高いことは理解しておきましょう。事故車を購入する際には、メリットだけではなく、リスクにも目を向け納得した上で買うことが大切です。
人身事故を起こしている可能性がある
事故車として販売されている場合、店員に聞けばどれくらい損傷しているか、車の状態を聞くことはできます。しかしどんな事故で故障したのかは公表されていないため、人身事故を起こした車が売られていることもあります。 人をはねたからといって、特別に重度な故障を抱えているとは限りませんが、心理的な不安は大きいです。事故といっても種類はさまざまですので、場合によっては悲惨な事故を経験している可能性があることは理解しておきましょう。
詐欺にあっても立証するのが難しい
事故車を購入する際には、トラブルに発展することが多く、場合によっては詐欺にあうこともあります。しかし事故による不具合はないと、販売店に騙されて購入した場合でも、それを証明するのは難しいです。購入後の不具合は、使用者の責任とされる部分が大きく、購入から時間が経過するほど責任は大きくなります。訴えること自体は可能ですが、時間もお金もかかり勝てるとも限らないため、リスクは大きいです。
購入後にトラブルが起こる可能性
詐欺ではなく、事故車と分かって購入した場合でも、走行性能に不具合が出るなどトラブルが起こる可能性は高いです。事故による故障を理解した上で買っている場合でも、走行性能に問題があると、日常的に使うのが難しくなり事故のリスクも高まります。 また安く買えても、修理に費用がかかり、結局損をするケースも多いです。修復歴がついた車の場合は、修理に出しても直せないこともあるので注意しましょう。
事故車を購入する販売店の選び方
事故車の購入にはメリットもリスクもありますが、それぞれ納得した上であれば、購入しても問題はありません。リスクを承知で購入しても、状態のよいものを選べばメリットだけを享受して、快適に使える場合も多いです。 より状態のよいものを買うには、販売店の選び方が重要です。同じ事故車を売っている場合でも、どこで買うかでリスクや購入後のトラブルが起きる確率は異なります。車を見極めるだけではなく、販売店も見極めて上手に事故車を購入しましょう。
事故の内容を正直に話してくれる
事故車を購入する上では、事故内容は重要なポイントです。店員に話を聞き、誤魔化さず正直に事故内容を教えてくれる場合は、信用できる販売店と言えます。事故内容を把握していれば、人身事故のように心理的なストレスを抱えることもなく、事故の状況から車の損傷具合も判断できます。 事故の内容を誤魔化そうとする場合、重大な不具合が隠されている可能性もあるため、その販売店は避けたほうが無難でしょう。
個人との取引はしない
事故車は販売店だけではなく、個人取引によって購入することも可能です。ネットオークションを使えば個人間で取引ができ、より安く購入できますが、信用度は低いので注意が必要です。個人取引はただでさえ良い状態の車を見つけるのが難しく、事故車となればさらにハードルは上がります。 加えて個人から購入した場合、保証をつけるのが難しいため、故障のリスクも高いです。素性が分からない相手から買うよりも、身元のはっきりした販売店で買うほうがリスクは低いでしょう。
全国規模の販売店である
全国規模の販売店であれば、信頼度も高く保証体制がしっかりしていることも多いです。チェーンであれば、どの店舗でも査定の基準は共通しているため、店舗による品質の違いもほとんどありません。一定の基準で購入でき、かつ事故車でも保証をつけてもらえる可能性は高いため、有名な販売店を選べば、安心感は高いでしょう。
事故車を購入する時は修復歴の有無がポイント
事故車であっても状態のよいものはありますので、しっかり見極めてから買うことが大切です。ポイントは修復歴の有無であり、修復歴がなければ、基本的には大きな問題はないと言えます。事故車ならではの購入のメリットもありますので、上手に選んでお得に中古車を手に入れましょう。