軽自動車は価格の安さが魅力ですが、安い分、故障のリスクも高いです。普通自動車と比べると作りが簡素なため、同じ時期に使い始めても、軽自動車のほうが先に故障するということもあるでしょう。故障に上手に対処するには、何が原因で故障するのかを知ることが大切です。 また、故障の際にかかる修理費用も知っておくと、万が一の際にスムーズに動けます。軽自動車の故障について理解を深め、トラブルが起きても焦らず対処しましょう。
目次
軽自動車の故障とその原因
故障に上手に対処するには、どのような不具合が起きるか、またその原因は何なのかを知ることが大切です。不具合が起きているものの、原因が分からないと対処のしようがなく、また、場合によっては故障そのものを見逃してしまうこともあります。 故障すること自体は仕方ないため、素早く見つけて原因に合った対処法を用いて解決を目指すことが大切です。軽自動車に多い故障とその原因を知り、不具合が発生する理由は何なのか把握しておきましょう。
エンジンがかからない
軽自動車の故障で重大なものと言えば、エンジンがかからないことをイメージする人も多いでしょう。エンジンがかからないことには複数の原因があるため、まずは何が理由で作動しないのかを考えなければなりません。エンジンがかからない理由で多いのは、以下のものが挙げられます。
- バッテリー上がり
- ラジエーターの故障
- オルタネーターの故障
- エンジンの故障・焼き付き
- 操作ミス
エンジンがかからないからといって、その理由がエンジンそのものにあるとは限りません。エンジン以外の部分、特に電気系統の不具合によって、かからなくなっている場合もあるため注意が必要です。また、初歩的な操作ミスで、エンジンがかからないこともあります。 エンジンをかける際にブレーキを踏んでいない、ギアの位置が間違っているなど、簡単なところでミスをしないかも確認しておかなければなりません。
燃料ポンプの故障
燃料ポンプが故障することもあり、この場合もエンジンがかからなくなるため注意が必要です。燃料ポンプが故障するのは、フィルターにゴミが溜まって目詰まりを起こしてしまうからです。長らくメンテナンスをしていないと、フィルターが詰まって故障しやすいことは頭に入れておきましょう。
エアコンの故障
エアコンも故障が多いパーツであり、この不具合にも複数の種類があります。エアコン自体が壊れている場合だけではなく、機械は動くものの、中のガスが漏れていて作動しないこともあります。また、電気系統が壊れていることで、エアコンが作動しないというケースもあるため、エアコン本体以外にも目を向けましょう。 エンジンがかからず、エアコンもつかない場合は、エアコンではなく、電気系統そのものに問題がある可能性が高いです。その他の部分の不具合も同時にチェックすると、原因を究明しやすいでしょう。
各部分の修理費用の目安
故障したなら修理が必要で、放っておくと車が動かない、あるいは使用の際のストレスになることも少なくありません。多少の不具合なら、そのまま使い続けられる場合もありますが、放置することで余計に状態が悪くなることは多いです。 修理を後回しにしたためにいざ直すとなった時、余計な手間や費用がかかることもあります。修理費用の目安を知り、相場の金額で直してくれる業者を見つけ、素早く故障を解消しましょう。
エンジン部分
エンジンがかからない故障の場合、エンジン自体が壊れていると修理費用は高額になりやすいです。エンジンは修理できるケースが少なく、基本的には丸ごと交換しなければなりません。エンジン交換の場合、新品だと30~50万円、中古でも10~20万円程度はかかります。 また、車によってはさらに高く付くこともあり、100万円以上かかることもあるため注意が必要です。バッテリーの交換やチャージだけなら、数千円から数万円単位で済みますが、エンジン交換だと、最低でも10万円以上はかかってしまいます。
燃料ポンプ部分
燃料ポンプ部分の故障は、燃料フィルターの交換によって対処できます。フィルターは2000~3000円程度のものが多く、作業工賃と合わせても2万円以内で済むことが多いでしょう。ただし、車によってフィルターの交換のしやすさは違い、中には交換に手間がかかるものもあります。 手間がかかるとその分工賃が上がり、費用が割高になってしまうため注意が必要です。フィルターの費用は大体同じため、工賃次第で費用が変わると考えましょう。
エアコン修理
エアコン修理の場合、何を行うかで費用は異なります。フィルター詰まりの場合は清掃や交換となり、5000円程度かかります。ガス不足の場合は、ガスを注入することになり、これは1~3万円程度でしょう。 内部の機械を修理する場合は5万円程度かかることが多く、さらにエアコンを丸ごと取り換える場合は、15~30万円近くかかります。また、故障診断だけでも、5000円から1万円程度かかる場合が多いため、それらの費用もプラスで考えておきましょう。
故障原因を知りそれに合った対処をする
軽自動車が故障した場合は、素早く対処することが大切ですが、そのためには原因を知らなければなりません。どこが故障しているか、その原因は何なのかを突き止めることが大切です。不具合が発生したなら、まずは原因の究明に努め、原因に合わせた対処法を用いて、上手に故障を改善しましょう。