車の乗り換えのタイミングはさまざまであり、ひとつの車に長く乗り続けてから乗り換えるという人も多いでしょう。しかし、車は長く乗れば必ずしも得をするとは限らず、場合によっては損をすることもあります。そのため、ひとつの車に長く乗るのではなく、3年単位で乗り換えを繰り返し、常に新車の状態をキープし続けるのもひとつの手です。 もちろん、3年で乗り換えることにも、メリット・デメリットの両方があります。それぞれの特徴を把握した上で、どれくらいで乗り換えを検討すべきか考えてみましょう。
目次
車はどのくらいで乗り換えるものか
車の乗り換えのタイミングを考える上では、そもそもどれくらいで乗り換えるものなのか、平均的な長さを知っておくことが大切です。人によって乗り換えのタイミングは違い、早い人もいれば遅い人もいます。それぞれ平均してどれくらいが多いのかを知り、乗り換えの目安を把握しておきましょう。
平均的な車の乗り換えライフサイクルは8年
新車で購入した車は7~10年程度使われることが多いですが、中古車の場合は3~5年程度です。車の状態によっても異なりますが、大体8年がひとつのサイクルとなっており、8年以内で乗り換えを検討するというのが平均的と言えるでしょう。
期間ではなく走行距離で乗り換える
乗り換えのタイミングを考える際には、車の使用年数ではなく、走行距離で考えられることも多いです。車は経年によっても劣化しますが、走行距離による劣化の影響も大きく、5万キロや10万キロなど、節目で乗り換えを検討する人も少なくありません。 特に10万キロを超えたあたりから、さまざまな部品の交換が必要になり、故障も増えますので、このタイミングで乗り換える人は多いでしょう。
乗り換え期間3年の理由
新車の乗り換え期間としては、7~10年程度が多く、3年での乗り換えは早すぎると考える人も多いでしょう。しかし、早いタイミングで乗り換えることにはさまざま理由があり、メリットも数多く存在します。乗り換えのタイミングが早いからといって、必ずしも損をするわけではありません。反対にお得になることも多いため、なぜ3年という短期で乗り換えるのか、その理由を知っておきましょう。
車検のタイミングで乗り換える
新車で購入した場合、車検は3年目であり、これを受ける前に乗り換えるのがおすすめです。車検ではさまざまな費用がかかり、法定費用とその他さまざまな費用を考えれば10万円を超すことも少なくありません。新車の場合はほとんど劣化はありませんので、メンテナンスにはそれほど費用はかかりませんが、それでも法定費用だけで数万円はします。 車検前に乗り換えることで、車検費用を浮かすことができ、かつ車検の手間も省けますので、さまざまなコストを削減できます。
新車としてのメリットを活用する
新車と中古車にはさまざまな違いがあり、単に新しい、古いという違いだけではなく、使用におけるメリットの違いもあります。3年で乗り換えるのは、新車のメリットを受け続けるためでもあります。新車ならではのメリットを知り、3年で乗り換えて新車に乗り続ける魅力を知っておきましょう。
メーカーの新車保証期間
国産の新車を購入した場合、メーカーから新車保証を受けられます。新車保証は5年以内であることが多く、3年であれば確実に受けられます。常に保証を受けた状態で車を乗り続けることができ、かつ新車に乗っているという満足感も高いです。保証期間内であれば、修理費など、各種維持費も安く済みますので、低コストで安心して乗り続けられます。
任意保険の新車割引期間
新車の場合、任意保険でも割引が受けられ、新車割引の期間は3年に設定されていることが多いです。新車であれば車としての価値も高いため、任意保険で補償してもらえる額も大きくなります。充実した補償額に加え、割引を適用してお得に保険を利用できますので、メリットは大きいと言えるでしょう。 新車割引期間を過ぎれば、割引はなくなり保険料も値上がりしますので、このタイミングで乗り換えておけば、常に保険料を抑えて任意保険に加入できます。
下取り価格が高いうちに次の車に乗り換える
新車で購入して3年以内なら車の価値はまだまだ高く、下取りでも50~60%程度の価格が期待できます。通常下取りの場合は、査定額が安くなることが多いですが、3年以内の車であれば、高値を付けてもらいやすいです。 下取りを利用することで、新車の購入もスムーズに進められますし、納車までの期間古い車を使い続けられますので、代車を使う必要もありません。乗り換えにスムーズな下取りが利用しやすく、かつ高値で売却できるのは大きなメリットでしょう。
メンテナンスコストがかからないうちに乗り換える
購入から3年以内であれば、新車保証が付いていることもありますが、それだけではなく状態が良いため、ほとんどメンテナンスコストがかかりません。3年であれば不具合が出ることも少なく、修理費などはゼロで済むことがほとんどです。 車は経年により少しずつ劣化しますし、3年以上経過すれば部品交換が必要になることも多いです。新しいうちに乗り換えてしまえば、維持費をかけずに車を使用できますので、コストが上がらないうちに思い切って乗り換えれば、結果的にお得になることも多いでしょう。
3年で乗り換えることのデメリット
3年で乗り換えることにはさまざまなメリットがありますが、反面デメリットがあることも忘れてはいけません。いかにメリットが多いといっても、デメリットが大きくては意味がありませんし、損をする可能性もあります。 メリットだけで飛びつくのではなく、デメリットも把握した上で、本当に早期の乗り換えはお得なのか考えてみましょう。
ローンの期間は5年完済のプランが多い
車をローンで購入している場合は、5年完済プランが多いです。乗り換えを検討した時点でローン残債がある場合は、一括で返済する、あるいはローン会社に交渉して車を売却するなど、手続きに手間がかかります。3年で完済するプランもあり、金利も比較的安いですが、月々の支払額は多く、負担も大きいです。ローンが残っている場合は、乗り換えがスムーズに進めづらいことは理解しておきましょう。
車の下取額の減少は保有コストの償却に及ばない
3年で乗り換えれば、下取りでも高値で売却しやすいですが、これは車を長期乗り続けた場合と比較すると、損をしていることも多いです。いかに高値で売れたとしても、長く乗り続けたほうが、結果的には元を取っていることが多く、経済的と言えます。3年で乗り換えると元を取れないうちに売却することになりますので、経済的な負担は大きいと考えましょう。
メリットとデメリットを理解して賢く乗り換え
3年という早いタイミングで乗り換えてしまうという方法は、あくまでいくつかの乗り換えタイミングのうちのひとつでしかありません。3年での乗り換えにはメリットとデメリットの両方がありますので、それぞれを理解した上で、本当に適切なタイミングか考えることが大切です。 いつ乗り換えるべきかは人によって違い、状況によっても異なります。乗り換えの際にはメリットとデメリットをじっくり検討してから決め、納得できるタイミングで賢く乗り換えましょう。