乗らなくなった車がある場合、どのように処分すればよいでしょうか。車は乗らなかったとしても、そのままでは税金もかかります。しかし、処分した方がよいとわかっていても、どのように処分してよいかわからなければ、処分を進めることはできません。 車を処分する方法は複数あります。これらを知り、どの方法が自分にとってベストなのかを正しく把握することが重要です。車の処分方法や注意点を知り、自分にベストな処分方法をみつけていきましょう。
目次
いらなくなった車の処分方法
最初に、いらなくなった車の処分方法を確認していきましょう。処分方法は複数あるので、自分が知っている方法だけで進めてしまうと損をしてしまうケースもあります。ここでは代表的な方法を紹介しますので、それぞれの特徴を押さえ、自分に合った方法を探してみてください。
自分で廃車の手続きを行う
まず一つめの方法として、自分自身で廃車の手続きを行うという方法を紹介しましょう。廃車手続きに必要な書類を揃え、陸運局に提出し、廃車の手続きを行います。廃車手続きが済めば、解体業者に依頼して車の解体をしてもらいます。 自分で時間を作ってスムーズに動ける環境であれば、余計な時間や費用をかけずに廃車ができるのでメリットとなる可能性がありますが、自分で行うのは困難な人も多いでしょう。陸運局は平日しか営業しておりませんので、平日仕事のある人には、手続きに行くのは難しいのです。
廃車の買取業者に依頼する
廃車の買取業者に依頼するというのも、車の処分方法の一つです。廃車専門の買取業者であれば、車のパーツなども買い取ってもらえるため、動かない車や、車検の切れた車でも買い取りが可能。パーツを海外に輸出したり、鉄としてリサイクルしたりなど、業者ごとにさまざまな方法で車を利用しますので、ディーラーでは査定額0円の車でも査定額が付くことも多いでしょう。 中には車を引き取るためのレッカーを無料で手配してくれるサービスや廃車手続きの代行を無料で行ってくれる業者もあります。業者ごとにサービス内容や査定金額に違いがありますので、よく吟味して業者を選択することが大切です。
ネットオークションに出品する
ネットオークションに出品するという方法もあります。この方法のメリットは、買い手がつけば自分の希望する価格で売りに出すことができる点です。買取業者やディーラーに売却するよりも高額で売却できるケースもあるでしょう。 ただし、その分リスクが高い点には要注意です。ネットオークションは基本的に専用サイトを通じて落札者と直接話を進めていきますが、車の場合は取引額が高額なため、トラブルが起こりやすいです。そのような場合でも、自分で責任を持って対処していかなければなりませんので、あらかじめ把握しておきましょう。手続きは全て自分で行う必要がありますし、車の輸送費用なども負担することとなります。
車の処分に必要な書類
車の処分の方法がわかれば、今度はそれに必要な書類を確認していきましょう。車の処分には一次抹消と永久抹消があり、それぞれで必要書類は違います。また、中には解体届出が必要となるケースもありますので、それらについて押さえていきましょう。
一時抹消登録の場合
一時抹消とは、一時的にその自動車の利用を止めるための手続きであり、再度手続きを行うことで再び自動車を利用することのできるものです。抹消期間中は税金がかからないため、長期の海外出張や入院などの際に行われることがあります。 買取店などに依頼する場合は、発行日から3カ月以内の所有者の印鑑証明、所有者の実印による押印がされた委任状、車検証、ナンバープレート2枚が必要です。自分で行う場合には、これらに加えて手数料納付書、一時抹消登録申請書、自動車税・自動車取得税申告書が必要となります。地域によって違う場合もあるため、事前に管轄の陸運局に確認するとよいでしょう。
永久抹消登録の場合
永久抹消登録は、その自動車を永久に利用しない前提の手続きです。一般的に廃車という場合、こちらを指すことが多いでしょう。業者に代行を依頼する場合、発行日から3カ月以内の所有者の印鑑証明、所有者の実印による押印がされた委任状、車検証、ナンバープレート2枚のほか、移動報告番号・解体報告記録がなされた日の日付が書かれたメモが必要です。解体業者からもらうリサイクル券で確認しましょう。 自分で行う場合には、これらに加えて手数料納付書、一時抹消登録申請書、自動車税・自動車取得税申告書が必要となります。地域によって違う場合もあるため、事前に管轄の陸運局に確認するとよいでしょう。
解体届出の場合
一時抹消登録の手続きをしたものの、やはりその自動車には二度と乗らないというケースもあるでしょう。その場合は、解体届出をして廃車にしなくてはなりません。もし業者に依頼する場合は、所有者の実印による押印がされた委任状、登録識別情報等通知書(もしくは一時抹消登録証明書)、移動報告番号・解体報告記録がなされた日の日付が書かれたメモが必要です。 自分で行う場合には、これらに加えて手数料納付書、永久抹消登録申請書(及び解体届出書)が必要となります。もし所有者本人ではなく代理人が手続きを行う場合、代理人の印鑑も必要となりますので注意してください。
車を処分する時の注意点
車を処分する上で、注意するべきことがあります。これらを踏まえていないとスムーズに廃車を進めることができないケースもありますので、注意点を押さえるようにしてください。
車の所有者を確認する
廃車を進めていく上で、所有者の確認をしておくことがまずは大切です。自分の車として使っていたとしても、所有者が親になっているといったケースもあるでしょう。また、まだローンが残っている場合、所有者がディーラーになっているケースもあります。 所有者が自分自身でなかった場合は廃車にすることができません。廃車は基本的に所有者が進めていくものですので、自分の使用している車の所有者が誰であるのか、事前に確認し、はっきりさせておくのがよいでしょう。
車内に忘れ物をしない
廃車の際は、車内に忘れ物をしないように気をつけなければなりません。忘れ物がある状態で廃車にした場合、業者が気がつかなければ戻ってこなくなってしまうでしょう。etcカードの抜き忘れがないか、カーナビやオーディオ機器の取り外しは必要ないかなど、廃車の前に必ず確認するようにしましょう。
自分に合った方法で車を処分しよう
乗らない車がある場合、処分方法を把握して処分する必要があります。処分方法は一つではなく、自分で廃車手続きを行う、買取業者に売却する、ネットオークションに出すなど複数あります。 どの方法を選ぶかでメリットやデメリットも変わってきますので、事前に比較し、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。車を処分するには、所有者が誰であるのかを確認しておくことが必須です。また、車内に忘れ物をした状態で処分に出さないよう、注意しましょう。