買取・売却

ステップワゴンのリセールバリューは悪い?どうすれば高く売れるのか

ホンダのステップワゴン(STEP WGN)は、元祖ファミリーカーとして1996年に登場し、現在も6代目モデルが販売中です。ガソリン車とe:HEV(ハイブリッド)車、どちらかのパワートレーンを選ぶことができます。e:HEV(ハイブリッド)は、市街地など減速・停止・発進を繰り返すことが多い道路環境でも、状況に応じて走行モードを変更し、2つのモーターを切り替えることができるため燃費を抑えることができるため人気があります。

昨年7年ぶりのフルモデルチェンジもあり年間新車販売台数は全車種中20位と人気が高く、モデルチェンジに合わせて買換え検討中の方も多いステップワゴンですが、リセールバリューは高くなっているのでしょうか。

ステップワゴンのリセールバリューは悪い?本当はどうなの

金額

ステップワゴンは初代登場から27年が経過し、今も人気の高い家族のミニバンです。2022年にフルモデルチェンジがあったため、先代モデルから現行モデルへの乗り換えを検討されている方も多いでしょう。こちらでは、最新のステップワゴンのリセールバリューについて詳しく解説します。

リセールバリューとは

リセールバリューとは、新車購入した車を3年後に手放したとしたら、3年後にその車はどのくらいの価値が残り、再販できるのかを表す数値のことです。新車購入時の価格が100万円の車を、3年後に売却するとします。3年後、新車価格に対して50%の価値が残っていたら、50万円で再販ができるということです。例えば、人気が高く手に入りづらいため新車購入も難しく、何年も待たなければいけないような車であれば、中古車での人気が高くなり、新車価格に比べて価値が3年後もほとんど下がらず、80~90%の価値を残しているような場合もあり得ます。そのような車はリセールバリューが高い車と呼ばれます。

新車発売時から一年毎に価値が下がり、初めての継続車検の時期となる3年目の一般的なリセールバリューは、50~60%と言われています。以降の平均的なリセールバリューは、5年で40%~50%、7年で20%~30%です。ステップワゴンの3年、5年、7年と経過するごとのリセールバリューは高いのでしょうか。

最新のステップワゴンのリセールバリュー

ステップワゴン

2023年現在のステップワゴンの3年落ち・5年落ち・7年落ち車のリセールバリューはどのくらいの価値を残しているのか、最新情報をご紹介します。

ステップワゴン/スパーダ 7年落ちリセールバリュー(H28年式)

ステップワゴン新車価格リセールバリュー
B228万円47%
G FF261万円45%
G 4WD271万円53%
モデューロX341万円48%
ステップワゴンスパーダ新車価格リセールバリュー
Honda SENSING/FF284万円51%
Honda SENSING/4WD307万円48%
アドバンスパッケージベータ284万円52%
クールスピリット288万円55%

ステップワゴン/スパーダ 5年落ちリセールバリュー(H30年式)

ステップワゴン新車価格リセールバリュー
B Honda SENSING250万円50%
G Honda SENSING271万円56%
ステップワゴン新車価格リセールバリュー
Honda SENSING/FF284万円51%
Honda SENSING/4WD307万円55%
クールスピリット310万円64%
ハイブリッド G341万円58%

ステップワゴン/スパーダ 3年落ちリセールバリュー(R2年式)

ステップワゴン新車価格リセールバリュー
G Honda SENSING271万円64%
モデューロX Honda SENSING359万円75%
ステップワゴンスパーダ新車価格リセールバリュー
Honda SENSING292万円79%
クールスピリット312万円79%
e:HEV(ハイブリッド)364万円68%

ステップワゴンのリセールバリューが実は高い理由

直近のステップワゴンのリセールバリューを前項でご紹介しました。モデルチェンジによって先代モデルと現行モデルの性能やデザインが変更になったことで、通常は下がりやすい先代ステップワゴンのリセールバリューですが、一般的なリセールバリューと比べるとまだまだ高いことがわかります。なぜステップワゴンのリセールバリューは高いのでしょうか。

ステップワゴンは実需が高い人気のミニバン

ステップワゴンのリセールバリューが高くなっている理由の一つは、ホンダのマンマキシマム・メカニズムミニマムというクルマづくりの基本的な思想をもとに造られた、ステップワゴンの広い車内空間と使い勝手の良さが、ミニバン需要のターゲット層にヒットし、年式が経過している中古車であっても人気が高く再販がしやすいことが要因となっているようです。

ステップワゴンだけのわくわくゲート

フルモデルチェンジが行われると先代モデルの価値は大きく下がり、再販時のリセールバリューは大きく下がってしまうことが通例ですが、今回のステップワゴンに関しては先代モデルの人気が高いまま保つことができています。なぜ、5代目ステップワゴンの人気は高いままを保つことができているのでしょうか。5代目ステップワゴンの中古車人気が高い理由として挙げられているのが【わくわくゲート】機能です。

わくわくゲート機能は現行モデルでは採用されなかったため、どのような機能かご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。「わくわくゲート」は、5代目ステップワゴンに採用されていたリアドアに取り付けができるメーカーオプションの名前です。一般的なミニバンのリアのバックドアは、上下にしか開閉ができません。しかし、ステップワゴンのわくわくゲートをメーカーオプションで取付けると、バックドアが上下に開閉するだけでなく、横からもドアのように開閉できるようになるのです。上下にも開閉ができて、横開きドアとしての開閉もできるバックドアは5代目ステップワゴンのみに設定されたオプションです。

パーキングの駐車スペースに後退して車を入れるとき、奥まで後退して駐車してしまうとバックドアを開くことができず、荷物の積み下ろしは後部席等からしなくてはいけないということがあります。このような時も、ステップワゴンのわくわくゲート機能をオプションで取付ていれば、テールゲートが横開きドアとして開閉できるので余裕があまりない駐車スペースでも荷物の積み下ろしが可能になります。また、後ろドアとして車内に行き来もできたため、小さなお子様やペットもそのまま後方ドアから車内に乗り込むことができるようになっていました。テールゲートが横開きできることで天井部分にあたってしまい、本来なら畳まなければ積み降ろしできないベビーカーも、畳まずにそのまま積載ができたり、後部席ドアを開けなくても3列目シートに後方から直接乗り込むことができるなど、車の用途を確実に広げることができるオプションとなっていました。

今回最新モデルの6代目ステップワゴンにはわくわくゲートが採用されなかったためガッカリしたというユーザーも多く、先代モデルから最新モデルにではなく先代モデルの最終販売モデルを中古車市場で探して購入を考えているという方もいるほど、人気のオプションとなっています。

ステップワゴンの高い売値を狙うには

今後、ステップワゴンの購入や売却を検討されている方へ、リセールバリューが高いステップワゴンをかしこく高く売却するための狙い方について解説します。

売却先選びは複数社から

ステップワゴンは需要が高い車ですが、特に必要としているユーザーを狙って売却するのであれば、売却先の買取業者を探す時は複数社に目星をつけておくことをおすすめします。まず、一社だけに買取業者を絞ってしまうと、せっかく高く売れる可能性がある車であっても【競り】が起こらないため、提示された売却価格でそのまま売ることになってしまいます。複数の買取業者に買取査定を依頼して相見積をとることで、より高い買取査定価格を提示した業者を選んで売却することができますし、二社目に一社目の提示額を伝えることで査定価格の交渉ができる可能性もあります。需要がある車の場合、買取業者もできるだけ仕入れたいと考えますので、リセールバリューが高い車を売却するのであれば複数社に相見積は必ずとってみることをおすすめします。

汚れを放置しない

現在ステップワゴンを所有されていて今後売却する可能性があるという方は、普段の車の乗り方やお手入れ方法として、もしも汚れてしまったら都度都度掃除をする、洗車をするということをしておくと、将来的な買取価格がプラスにつながる可能性があります。

まず、内装のインテリア部分に汚れやゴミを溜めてしまうと、匂いの発生源になってしまったり、シミ汚れが蓄積する場合があります。特にタバコのにおいやペットの毛などは、中古車市場で再販する時に価格を下げてしまう要因です。お菓子などがこぼれてシートの隙間に残ってしまうといったこともあります。コンパクトクリーナー等を使ってできる限り掃除をすることで、においなどの発生等を抑えることができますので、普段のメンテナンスに掃除のひと手間を食わせると良いでしょう。

また、外装のボディ部分に砂埃などの汚れがついてしまった時も、そのままにしてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。車についてしまった砂埃などの汚れは置いておくと新たな傷が増える要因になったり、錆などの原因になる場合があります。汚れの時点で落としていればよかったものの、置いておいたことで腐食や錆になってしまう場合もあるのです。錆び等の場合、部品交換が必要になってしまったりと車に悪影響を及ぼす可能性もあります。水やカーシャンプーで落とせる汚れのうちに落としてしまうようにしましょう。

まとめ

こちらではステップワゴンのリセールバリューについて解説しました。27年という長い期間、フルモデルチェンジを行いながら高い人気を保ち続けているステップワゴンは、中古車市場でも一定以上の人気があるためリセールバリューも高い車となっています。特に、フルモデルチェンジをしてから一年経過したものの、先代モデルの価値が大きく下がっていない珍しい車種でもあります。ステップワゴンのモデル買換えを検討されている方も、売却のみを検討中の方も、高い査定価格を狙える可能性がありますので、まずは相見積をとって慎重に交渉を進めることをおすすめします。

車の買い替えを検討しているなら?

今の車を処分して新車への買い替えを検討している場合は、今の車を高く売ることでトータルコストを抑えることが可能となります。そこで重要なのが、海外に販路を持つ中古車買取業者に買取を依頼することです。
近年、海外での日本車の需要が上昇し、中古車であっても日本車は海外で高値で取引されるようになりました。そのため、海外への販路を持つ中古車買取業者であれば、高値で買い取ることができるのです。
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