中古車の売買にはさまざまな手続きが必要であり、それぞれで必要な書類や費用などは異なります。手続きをスムーズに進めるためには、全体の流れや必要なものなどを、事前に把握しておくことが大切です。中古車に関わる手続きについて理解を深め、各種手続きを手際よく進めましょう。
目次
中古車購入までの流れと手続き
中古車を購入する際には、さまざまな手続きが必要であり、事前に準備するものから、契約後に準備するものまで、やるべきことはたくさんあります。欲しい車を見つけ、お金を支払えばすぐに購入できるわけではなく、購入から納車まではある程度時間がかかるので注意しなければなりません。スムーズに購入して使用を開始するためにも、手続きには何が必要なのか知っておきましょう。
事前に準備すること
中古車購入をスムーズに進めるためには、事前に準備しておかなければならないことがたくさんあります。事前準備をきちんとおこなっていれば、スムーズに購入できるだけではなく、より良い買い物ができる可能性も高まります。勢いで購入すると失敗することも多いため、きちんと準備を重ねてから購入手続きを進めましょう。
予算と車種を決め販売店に予約の連絡をする
中古車を購入する際には、事前に予算と車種を決めておくことが大切です。買いたい車のイメージを持てば販売店に予約の連絡をし、どんな車を購入したいのかできるだけ具体的に伝えておきましょう。事前に予約をしておけば、条件に合う車があれば紹介してもらえますし、売れないように押さえてもらうこともできます。在庫を確認して、実際に見に行く日と時間を決めておきましょう。
駐車場と書類の準備
車を購入すれば、当然保管場所が必要ですので、事前に駐車場は確保しておかなければなりません。自宅に駐車像があれば問題ありませんが、ない場合は近くの駐車場を契約しておきましょう。また、中古車購入の際には、さまざまな書類を提出しなければなりませんので、それらも用意しておくことが大切です。 一部契約後でなければ用意できない書類もありますが、事前準備可能な書類も多いため、可能なものはすべて揃えておきましょう。
希望の車をチェックし契約する
実際に店舗に足を運べば、事前に伝えておいたイメージの車を確認します。思っていたものと違っていれば、別の車を見せてもらう、または別のお店を利用するなど、気に入るものが見つかるまでしっかり探しましょう。 せっかくイメージを持っていても、妥協して購入すると後悔する可能性も高いので、後悔のないようじっくり探すことが大切です。本当に欲しい車を見つければ、他の人に取られてしまわないうちに素早く契約しましょう。
納車までにすること
中古車は購入契約を結べばそれで終わりではなく、契約から納車までの間にもしておくべきことはさまざまあります。契約後しかできないことも多々ありますので、スムーズに使用を開始するためには、納車までにさまざまな手続きを済ませておかなければなりません。ただ待って過ごすのではなく、やるべきことをきちんとおこない、効率的に納車待ちをしましょう。
任意保険に加入する
中古車であっても保険に加入したほうがよいケースもありますので、状況に応じて任意保険への加入も考えておきましょう。保険の加入には車検証のコピーが必要ですので、事前に用意しておかなければなりません。任意保険は必須ではありませんが、加入しておいたほうがよいことも多いです。 しかし、中古車の場合は、加入することで損をする可能性もあるので、損得のバランスをしっかり検討した上で、加入すべきか考えることが大切です。
支払い金と必要書類の用意
納車を待っている間に、支払い金と必要書類の用意も済ませておきましょう。書類は事前に用意しているものと、車庫証明書など、契約後にしか取得できないものを合わせて準備しておきます。支払いについては、現金一括、クレジットカード、ローンなどの方法があり、店舗ごとに支払いのタイミングは異なるので注意が必要です。 ローンの場合、銀行系と販売店によるローンの2種類があり、利用しやすいのは販売店によるローンです。銀行系のローンは審査が厳しく、時間がかかることも多いですが、反面金利が低いというメリットもありますので、どれを利用するか検討しておきましょう。
中古車の手続きにかかる代行費用
中古車の購入にはさまざまな手続きが必要であり、これを面倒に思う人も多いでしょう。これらの手続きは業者に代行してもらうことも可能であり、代行してもらえばよりスムーズに手続きを進められます。しかし、代行には費用がかかりますので、手間と費用のバランスを考えておくことが大切です。それぞれのバランスを考えて、どこまで自分でやるべきかイメージしておきましょう。
費用の相場は5万円前後
中古車の購入手続きを代行してもらう場合、費用の相場は5万円前後です。中古車の購入は、購入代金以外の諸費用として10万円ほどかかります。かかる費用の大半は法定費用であり、これは車種によっても異なりますが、5万程度かかることが多いです。 諸費用10万から5万円を引けば、残りは5万円となりますので、代行費用もそれくらいと考えておきましょう。もちろん、業者ごとに費用は異なりますので、代行を依頼するならできるだけ費用の安い業者を選ぶのも大切です。
代行費用は節約できる
代行費用は高くつくことも多いですが、一部自分でおこなえば節約も可能です。代行費用として多くを占めるのが車庫証明書の取得であり、これを自分でおこなえば1~2万円程度節約できることが多いです。車庫証明書は警察署で必要書類を提出し、手数料を支払えば取得でき、取得はそれほど難しくはありません。 ただ、書類の提出と車庫証明書の受け取りで最低2回は警察署に足を運ばなければならず、平日の日中しか手続きができないので、面倒なことは多いです。平日に休みを取るのが難しい場合は、代行してもらったほうが便利でしょう。
中古車の個人売買や譲渡に必要な手続き
中古車は業者から購入するだけではなく、個人で売買したり、譲渡してもらったりということもあります。個人売買の場合は、名義の変更などもおこなわなければなりませんし、譲渡となれば、譲渡にかかる手続きも必要です。それぞれでさまざまな手続きが必要ですので、何をすべきか細かく理解しておきましょう。
名義変更をおこなう
個人売買や譲渡をおこなう場合は、まずは名義変更をしなければなりません。名義変更は、新所有者の住所を管轄する検査登録事務所か、運輸支局でおこないます。旧所有者ではなく、新所有者の住所を管轄する場所ですので、間違えないようにしましょう。 旧所有者は、車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、自動車税納税証明書、委任状・譲渡証明書、印鑑証明書などを用意します。新所有者は、申請書、手数料納付書、印鑑証明書、委任状、車庫証明書、自動車税、自動車取得税申告書などが必要です。
手続きに必要な費用
手続きには、移転登録手数料と車庫証明書の取得費用、ナンバープレート代などが必要です。自分でおこなう場合は、5,000円程度で済みますが、代行してもらうなら1万円以上かかるので注意しましょう。また、車検などが必要な場合は、これに検査や登録の手数料、法定費用などがかかります。車の状態によって費用は異なりますが、名義変更自体にはそれほど費用はかかりません。
手続きを円滑におこなうことで手間を減らそう
中古車に関わる手続きはさまざまありますが、全体の流れや必要な書類などを把握していれば、スムーズに進められます。事前準備をしっかりおこなえば、すべてスムーズに進みますので、早めから準備しておき、各種手続きを円滑に完了させましょう。