ランドクルーザー70系の派生車種として誕生したランドクルーザープラドは、ランドクルーザー特有のオフロードの走破性はそのままに、オンロードでの走行安定性や静粛性が高められ、よりカジュアルに楽しめるモデルとして開発されました。そんなランドクルーザープラドは、国内のみならず海外で非常に高い人気を誇っているため、国産車の中でもトップクラスのリセールバリューが期待できる車でもあります。
こちらでは、ランドクルーザープラドのリセールバリューがどれくらいなのかや、リセールバリューが高い理由、より高い値段で売却する方法などについて詳しく解説しています。ランドクルーザープラドの売却をお考えの方はもちろん、これから購入を考えている方もぜひ参考にしてみてください。
目次
ランドクルーザープラドのリセールバリューはどれくらい?
まずは、ランドクルーザープラドのリセールバリューが実際にどれくらいなのかを見ていきましょう。
リセールバリューって何?
リセールバリューとは、車を売却する際の中古車市場における車の価値のことです。中古車の相場は、株式と同じく市場の需要と供給によって変動するため、中古車市場での需要が高く、流通台数が少ない車がリセールバリューの高い車となります。
国産車の一般的なリセールバリューは、新車購入から3年経過・走行距離3万キロ程度で、新車価格の40~55%であると言われています。つまり、この数字よりリセールバリューが高い車を購入すると、乗り換え時にかかるトータルコストを安く抑えることができます。
ランドクルーザープラドのリセールバリュー
リセールバリューは中古車として高く売れるかどうかで決まるため、年式によって大きな差が生じることもあります。ランドクルーザープラドのリセールバリューは、年式によってどの程度変化するのかを見ていきましょう。なお、リセールバリューはグレードやボディカラーなどによっても異なりますが、下記の表は全グレード・全カラーの平均値となっています。
経過年数(年式) 残価率
3年落ち(平成31年式・令和1年式) 90%
5年落ち(平成29年式) 88%
7年落ち(平成27年式) 75%
10年落ち(平成24年式) 48%
ランドクルーザープラドは3年落ちで90%、10年落ちでも3年落ちの国産車の一般的なリセールバリューと同等程度という、驚異的なリセールバリューを誇っていることが分かります。
ランドクルーザープラドの輸出規制
ランドクルーザープラドは海外で絶大な支持を得ているため、海外に輸出されることが多い車です。そのため、ランドクルーザープラドのリセールバリューは輸出状況に左右されやすく、輸出規制などによって買取価格が大幅に下落してしまうリスクを抱えています。実際に、ランドクルーザープラドは2018年まで主にパキスタンに輸出されていましたが、2018年にパキスタンへの輸出が規制されたことにより、日本からパキスタンへの中古車輸出台数は10分の1以下に激減し、リセールバリューが下落する原因となりました。
さらに、ランドクルーザープラドはテロ組織などに軍事利用される恐れがあることから、今後さらに輸出規制が厳しくなる可能性があります。既に、ランドクルーザーはイスラム国など軍事利用されていることから、輸出する際に経済産業省の許可が必要になっています。ランドクルーザープラドは、ランドクルーザーと比べると車体剛性はやや劣るものの、軍事利用されるだけのスペックは十分に備えていると言われています。こういった理由で今後、ランドクルーザープラドの輸出が規制されることになれば、リセールバリューが下落してしてしまうことも考えられます。
ランドクルーザープラドのリセールバリューが高い理由
国産車の中でもトップクラスのリセールバリューを誇るランドクルーザープラドですが、リセールバリューが高い理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
海外で非常に人気がある
ランドクルーザープラドは、今や世界170ヶ国以上の国と地域で使用されており、どの年式のものであっても必ず需要があると言っても過言ではありません。ランドクルーザープラドが世界中で人気を集めているのは、過酷な条件下でも問題なく走行できる高い走破性や車体剛性、壊れにくさなどが高く評価されているためです。また、ランドクルーザープラドはラダーフレームを使用していることによって、万が一ボディが潰れてしまったとしても、フレームさえ無事であれば走り続けることができます。日本に比べ、舗装されていない悪路を走行することが多い海外では、こういった車が特に重宝されやすくなっています。
海外では、車は修理しながら長く乗るものだと考えられているため、日本ではほどんど値段が付かないような低年式・多走行の車であっても、人気の車種であれば高値で取引されることも多いです。これに加え、海外では日本車が新車で購入できなかったり、新車を輸入する際、税金が上乗せされることなどから、中古車の需要が高くなりやすい傾向にあります。つまり、海外で人気のある車種は、リセールバリューが高くなりやすいのです。
古いモデルでも需要がある
ランドクルーザープラドは、マイナーチェンジなどは何度も実施しているものの、これまで大きくデザインを変えていません。こういった車種は中古車であっても古さを感じにくく、中古車に乗ることに抵抗がなくなるため、中古車の人気が高くなりやすい傾向にあります。デザインを大きく変更しなくても車としての価値を高め続けることができるのは、ランドクルーザープラドの基本的な性能の高さがあってこそと言えます。こういった理由から、ランドクルーザープラドのリセールバリューには、通常の中古車が一番気にすべき年式や走行距離などが他の車種ほど大きく影響しないという特徴があります。また、30年間基本設計が変わらないことで修理がしやすいことも、中古車であっても安心して乗ることができる理由となっています。
さらに、ランドクルーザープラドは古いモデルであっても熱狂的なファンがいることで、リセールバリューが高くなりやすい車でもあります。中でもランドクルーザープラド70系、90系は中古車市場でも人気の高いモデルとなっています。ランドクルーザープラド90系は、高い悪路走破性を持ちながらも高級感のある内装が特徴で、乗用車と硬派なオフロード車のバランスが取れたモデルとなっています。また、日本で販売されたランドクルーザープラドの中で、最後にMTが設定されたモデルでもあります。特に、平成8~11年にかけて販売されていた前期型の人気が高く、希少価値も高いため、リセールバリューが高くなりやすい傾向にあります。
新車の販売台数が限られている
ランドクルーザープラドは新車販売台数が限られているため、中古車の流通台数が少ない傾向にあります。その一方で、新車価格が高額であることから中古車を希望するユーザーも多く、海外での人気も非常に高いため、中古車の需要は非常に高くなっています。つまり、ランドクルーザープラドは、中古車流通台数が少なく中古車市場での需要が高いという、リセールバリューが高い車の条件を全て満たしているのです。
ランドクルーザープラドをより高値で売る方法
リセールバリューが高いランドクルーザープラドを売却するのであれば、できるだけ高い値段で手放したいですよね。ここからは、ランドクルーザープラドをより高値で売却する方法をご紹介します。
海外販路を持つ中古車買取業者を選ぶ
車を高く売るために最も重要なのは、中古車買取業者選びです。ランドクルーザープラドのように海外で人気がある車の場合、海外への輸出ルートを持つ中古車買取業者に売却することで、高価買取へとつながりやすくなります。とはいえ、海外への販路も中古車買取業者によって様々であるため、ランドクルーザープラドがより高く売れる販路を持つ中古車買取業者を見極める必要があります。
ポイント
カーネクストでは、海外への販路を持つ業者への販売ルートを多数保有しているため、ランドクルーザープラドがより高く売れる販路をすぐに探し出すことが可能となり、高価買取を実現しています。WEB上の無っ様査定で査定額を簡単に知ることができるため、まずは試しに査定をしてみてはいかがでしょうか。
下回りをチェックしておく
他の車種に比べ、年式や走行距離がリセールバリューに影響しにくいランドクルーザープラドですが、下回りの状態は買取価格に影響しやすいためチェックしておく必要があります。悪路走破性に優れているという特徴から降雪地域で好まれやすいランドクルーザープラドですが、融雪剤による下回りや足回りの錆には十分注意しておきましょう。また、リフトアップをしていたりオフロードタイヤを装着している場合は、下回りが損傷しやすくなっています。併せて確認しておくことをおすすめします。
傷やへこみは修理せずに査定に出す
車は査定に出す前に汚れを落とし、きれいな状態にしておくことが望ましいですが、傷やへこみがある場合は修理せずにそのまま査定に出すようにしましょう。特に、オフロードを走行することが多いランドクルーザープラドは、傷やへこみがあることも多いかと思いますが、傷やへこみがあることによるマイナス分よりも、修理費用の方が高くなってしまうことも珍しくありません。また、修理費用を抑えようと自分で修理をするのも危険です。これは、自分で修理したものの、中古車買取業者が手直しが必要であると判断した場合、一から修理するよりも手間がかかり、マイナス評価につながりやすくなるためです。傷やへこみは気になるかと思いますが、修理せずに査定に出すようにしましょう。
モデルチェンジ前に売却する
車を高く売るためには、モデルチェンジの時期を把握しておくことが重要です。モデルチェンジが実施されると新型モデルに人気が集中し、中古車市場に旧型モデルが数多く流通することで飽和状態となり、リセールバリューが下落してしまう傾向にあります。つまり、モデルチェンジが実施され、新型モデルが発売される前が車が一番高く売れる時期となります。
ランドクルーザープラドのモデルチェンジは、2022年後半になると予想されていましたが、国内仕様モデルの投入は2024年夏以降に延期となりました。ランドクルーザープラドのモデルチェンジが延期になったのは、2021年にフルモデルチェンジしたランドクルーザー300の納期と重なっていることが原因ではないかと言われています。ランドクルーザープラドの正確なモデルチェンジの時期はまだ発表されていませんが、高値での売却を狙っている方はモデルチェンジの時期に注目し、モデルチェンジ前に売却することをおすすめします。
まとめ
国産車の中でもトップクラスのリセールバリューを誇るランドクルーザープラドは、海外でも非常に高い支持を得ているため、海外への販路を持つ中古車買取業者に売却することが重要です。また、ランドクルーザープラドは年式や走行距離が買取価格に影響しづらい希少な車種であるため、いくつかの中古車買取業者から見積もりを取り、より高値で買い取ってくれる業者を見極めるようにしましょう。
カーネクストは、海外への販路を持つ業者への販売ルートを多数持っているため、ランドクルーザープラドがより高値で売れる販路をすぐに探すことができ、高価買取を実現しています。カーネクストは実車査定ではなく、査定から契約までの全てが電話で完結するため、忙しい方でも利用していただきやすくなっています。また、買取時の面倒な手続きも全て無料で代行させていただきますので、安心してご利用いいただけます。まずはお気軽にカーネクストまでご相談ください。