車や車の部品を廃棄したいと思っていても、正しい方法で廃棄をしないと法律で罰せられることもあります。車そのものの廃棄は廃車処分すればいいですが、車の部品の廃棄となると情報が少なくて悩みます。 この記事では車と車の部品を、賢く廃棄する方法を紹介いたします。
目次
車本体の廃棄方法
車の廃棄の方法は知られていない面も多いですが、法律に関わってくることもあるので、重要な部分に関してはしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
個人で廃棄を行うのは法律違反
費用がかかるし、今まで乗っていた感謝も込めて「自分で車の解体を行いたい」。実はこれ自動車リサイクル法の法律違反に当たり、懲役または50万円以下の罰金、また「廃棄物処理法の違法」にも引っかかり、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金が課せられてしまいます。よって、車の解体は解体業の許可を得ていないと行うことができませんので、業者へ廃車買取を依頼される方法が一般的となっています。業者の探し方はインターネットで探したり、実際に解体を依頼した知人に聞くなどがおすすめです。
廃棄方法1:解体業者に依頼する
解体はやってもらって、抹消登録だけ自分で行おうとする場合は、解体証明書を持っている解体業者に依頼する方法が挙げられます。場所によっては解体手数料がかからなかったり、車の鉄の代金がもらえたりします。また解体後に廃車手続きもセットで行ってくれる業者もあるので、そう言った業者を見つける事が出来れば活用する価値はあります。ただ、最近では解体業者が個人客との契約はほとんどしておらず、ほとんどの場合が法人向けのサービスと化しています。
廃棄方法2:ディーラー
今の車を購入したディーラーで廃棄依頼や、運輸局に手続を行ってくれることがあります。もちろんすべてのディーラーでとは言えず、店舗次第では廃棄には手数料がかかり、そもそも廃棄をしてくれない場所もあります。また車の状態によっては下取りをしてもらえることもあるので新車購入を検討している場合はディーラーに聞いてみるといいでしょう。
廃棄方法3:廃車買取業者
今後、車を買う予定がない場合におすすめなのが、廃車買取業者に代行してもらうものです。こちらは車を買う予定がなくても依頼が可能で、査定の結果によってはいくらかのお金になる場合もあります。また肝心の廃車手続も行ってくれるので、車が買う予定がない場合はおすすめです。
車の廃棄費用はいくら?
車を廃棄する場合には、
- 引取費用:0~2万円程度
- 解体費用:0~3万円程度
の2つ費用がかかります。
この費用については業者ごとで違い、元々かからない事や、買い取りをしてくれてプラスになる業者もあります。廃棄後に廃車手続きを代行してもらった場合は、上記から更に1~2万円程かかります。また2005年以前に購入した車の場合は、購入時に自動車リサイクル料の支払いがされていない可能性があるので、未払いの場合は7000円~1万5000円ほどのリサイクル料がかかります。
車を解体をしたら
車を解体業者でスクラップしてもらった場合は、その後に永久抹消登録を行わなくてはいけません。しかし、永久抹消登録の手続きには平日夕方までに陸運局まで足を運び、複数枚の書類に必要事項を記載して順番待ちを行う必要があります。正直、この際に行う作業量と待ち時間はかなり精神的苦痛を感じてしまう内容となっていますので、自分で廃車手続きを行う事は推奨できません。それであれば、解体・スクラップの手続きも陸運局での手続きもセットで行ってくれる廃車買取業者を利用された方が、何倍もメリットを受け取れることでしょう。もちろん、廃車買取業者によっては代行手数料がかかる業者もいますが、今ではそれらの手数料が全て無料になる業者も存在しますので、そう言ったところに依頼される事で、コスパを格段に良くする事が可能です。
車パーツの廃棄
車のパーツはネット通販でも購入できるようになり、自分でも交換ができるようになりました。 では交換をして要らなくなった場合の廃棄はどうすればいいのでしょうか?
車のバッテリーの廃棄方法
車のバッテリーは、自分でも交換が可能ですが、鉛や希硫酸といった有害物質で作られているため一般ゴミでは回収してもらえません。したがって、交換をしたい場合は新しいバッテリーを購入した販売店へ、引き取りだけしてもらいたい場合は、ガソリンスタンドやカー用品を扱っているホームセンターがいいでしょう。車のバッテリーは再資源として利用できることもあり、無料の回収業者も増えています。業者によっては、郵送による回収も受け付けている場合もありますのでネットや近所で調べてみるのがいいでしょう。
タイヤの廃棄方法
タイヤは一般ゴミではないので、自治体では引き取ってもらえません。こちらもカー用品店かガソリンスタンドで引き取ってもらえます。ただし劣化していないものやまだ未使用のものなどは買い取りやオークションでも買い手が現れる場合があるので、中古販売業者や、リサイクルショップに持ち込むのも1つの方法でしょう。タイヤの寿命は3年と言われており、また使用していないときでも劣化が始まってしまいます。もし使用する予定がない場合は前もって早めに行動しておきましょう。
車のオイルの廃棄方法
エンジンオイルの交換は廃油処理パックを使用すれば個人でも行えることは有名です。しかし、交換後の処分ができる自治体とできない自治体が存在します。交換前に自治体で処分できるかを調べてみて、もしできない場合は近くのガソリンスタンドや、オイルを購入したレシートがあれば購入店舗でも引き取ってくれる場合もあるので問い合わせをしてみましょう。
車の正しい廃棄方法を知っておこう
車の廃棄とパーツの廃棄は、どちらも自分で行う事ができる部分も多いですが、何度であったり手間、もしくは法律の関係で自分で出来ない部分もあります。いずれにしても、下手に自分で手続きを完了させるよりも、そういった手続きに加えて、買取サービスも並行して行う業者が存在しておりますので、こういったサービスはどんどん使うようにしましょう!業者選びさえ間違わなければ、サービスを利用された方が双方にとってWin-Winの関係を築け、誰も損せずに車を手放す事ができるでしょう。