故障・修理

解体屋で車のパーツを入手する方法│購入のポイントや部品の種類も解説

廃棄された車両

車の修理や部品交換にはパーツが必要であり、新品の純正品を使用すると、部品代だけでも高くなります。車の修理は業者に依頼すれば部品代と作業工賃がかかり、両方合わせれば費用が高額になることも少なくありません。 費用を抑えるためには、部品代を安く済ませることが大切であり、格安のパーツを手に入れて業者に渡せば、それを使って修理してもらうことも可能です。安いパーツを手に入れるには、解体屋から購入するのがおすすめです。 解体屋では廃車を解体し、得た部品を中古品として販売していますので、それを利用して、お得にパーツを手に入れましょう。

どういう状態のパーツが欲しいか

パーツは安く手に入れば必ずしもお得とは限らず、状態も含めて考えなければなりません。中古品でも状態のよいものほど高額になり、リスクが高いものほど安く購入できます。リスクが高くてもとにかく安い部品が欲しいのか、多少費用をかけても安全なものを購入したいかで選ぶべき種類は異なります。中古パーツの種類ごとの違いを把握して、自分が求めるのは、どのパーツか考えてみましょう。
中古パーツは大きく3つの種類あり、リユース品、リビルト品、リンク品に分けられます。どれも中古パーツであることは同じですが、パーツを取り出した際の扱いが違い、状態も異なります。

リユース品とは

リユース品は車を解体し取り出した状態そのままで販売されている部品です。解体の時点で故障しておらず、問題なく作動すると判断されたものは、手を加えられることなく、そのまま販売されます。簡単な清掃程度はされていることもありますが、メンテナンスは全くされていないため、場合によっては状態が悪いこともあります。手間がかからない分価格は安く、費用をかけたくない人におすすめのパーツです。

リビルト品とは

リビルト品は、解体して取り出したパーツを分解、洗浄、故障部分の取り換えをしたオーバーホール品です。中古パーツがもとになっているものの、しっかりメンテナンスされ、新品に限りなく近い状態にあるため、信用度は高いでしょう。故障のリスクは低く、状態も良いですが、手間がかかっている分、中古パーツの中ではやや割高です。

リンク品とは

リンク品は解体して取り出したパーツを分解し、故障した部分のみを取り換えたパーツです。リビルト品と作業の工程は似ているものの、全体を補修しているわけではありませんので、安全性はやや劣ります。故障部分は修理して販売されているため、価格はリユース品とリビルト品の間くらいです。

車の解体の際に出るパーツの販売はしているのか

車の解体の際に出たパーツは、廃車買取店で販売されていることが多いです。廃車買取店は、廃車の転売や解体によって得たパーツを販売して利益を出していますので、店舗で直接販売していることは多いでしょう。また、廃車買取店から、その他自動車部品販売店に売却されることもあります。 他の業者に売却されるパーツも多いため、選択肢はひとつではありませんが、廃車買取専門店なら、直接販売で中間マージンがかからないため、より安く購入しやすいです。

どんなパーツが手に入るか

廃車に出された車は解体され、使えるものはパーツとして再利用されますが、どこまで再利用されているのか、疑問に思う人は多いでしょう。ひとくちに廃車といっても、状態は車ごとに違い、全体が大きく損傷していることもあれば、機能にはなんの問題もなく廃車されることもあります。 解体する車の状態によって、どのパーツが取れるかは異なりますが、基本的には使える部品は、すべて再利用されています。車は大部分がリサイクルでき、ほとんど無駄になりません。

純正中古パーツが人気

解体によって取り外されたパーツでも、メーカーの純正中古パーツは特に人気が高いです。解体する車の状態さえよければ、エンジンやドライブシャフト、トランスミッションまで再利用できます。また、ドアやフロントガラスは、状態がよければそのまま交換されることも多いです。 中古でも純正だとやや割高ではありますが、取り付けても問題はなく、故障のリスクも低いため、中古品の中でも特に信用度は高いでしょう。

ドレスアップにはホイールやカーナビが人気

ホイールやカーナビも、状態がよければ解体で取り外して、中古パーツとして販売されています。車の修理だけではなく、オプションの追加にも解体で得たパーツは使えますので、中古品の使用用途は幅広いです。車のドレスアップをしたいものの、部品代が高く困っている人は、中古パーツから探すのがおすすめです。

行く時間がないときは

パーツを安く手に入れたいものの、解体屋や中古部品の販売店に行く時間がなく、困っている人も多いでしょう。中古パーツは自分の目で見て確かめることが大切ですので、時間がないと購入も難しいですが、実は店舗に直接行かなくても、購入する方法はあります。

車解体パーツの通販は存在する?

車の解体パーツは通販でも売られており、ネットを利用すれば店舗に訪れる手間をかけず、欲しいものが購入できます。通販サイトで気軽に買えるのは大きなメリットですが、画像でしか状態を確認できないため、安全性に不安が残るデメリットもあります。 中古パーツは物によってはうまく作動しないこともあるため、通販での購入はリスクが高いです。しかし、すべての商品が悪いわけではなく、よい状態のものもありますので、購入の際には一層慎重に吟味し、悪いものをつかまされないことが大切です。

ヤフオクなどのネットオークションを利用する

ネットオークションでも、車の解体パーツは購入できます。ネットオークションは全国から出品者が集まるため、中古パーツの選択肢も幅広いですが、通販サイト以上に状態を確認するのが難しいので注意が必要です。個人間の取引の場合、仮に状態が悪くても自己責任となり、責任を追及するのは難しいです。 安いからといって飛びついてしまうと、故障品を買ってしまう可能性もあるので注意しましょう。手軽に購入はしやすいですが、リスクは高いため、少しでも時間が捻出できれば、店舗で実際に商品を手に取って、購入を検討したほうが無難です。

車の解体屋でパーツの「買取」はしているのか

解体屋では車のパーツを販売していますが、反対にパーツの買取はしているのか、疑問に思う人も多いでしょう。パーツの買取が可能であれば、廃車する際でも解体してパーツとして販売でき、よりお得に廃車できます。解体屋の実情を知り、パーツの売買への理解をさらに深めましょう。

自動車リサイクル法というものがある

解体屋に車を解体してもらう場合には、費用を払わなければなりません。これは自動車リサイクル法で決められており、車の所有者は解体にかかる費用の一部負担が義務付けられています。事前にリサイクル料金を支払っていれば、自動車リサイクル法内での支払いは不要ですが、業者に解体を依頼するなら、別途解体費用が必要なことは覚えておきましょう。 また、自動車リサイクル法は認可業者による車の解体のみを認めており、認可外での解体は違法行為となります。ですので、パーツでの買取を希望し個人でパーツの取り外しを行うことは自動車リサイクル法に抵触するおそれがあるため、おすすめしません。 さらに、パーツを取り外し動かなくなった車は、どの業者も引取を敬遠します。なので、余計に車の処分を困難にする可能性も高くなります。

廃車買取店というものがある

車のパーツを買い取ってもらいたいなら、廃車買取店の利用がおすすめです。廃車買取店では、廃車予定の状態の悪いものでも、値段をつけて買い取ってもらうことができます。ただし、買取店ではあくまで車体としての買取をしており、パーツ単体の買取はおこなっていません。 故障車や不動車は、車そのものではなく、パーツとしての価値を見出して値をつけてくれますが、パーツの買取ではないことは理解しておきましょう。

解体屋街が存在する

日本には解体屋街が存在し、多くの解体部品や中古パーツが揃っています。中古パーツを手に入れたいなら、解体屋街で探してみるのもおすすめです。

大阪府や愛知県からならアクセス可能

京都の八幡に八幡ヤード街という場所があり、解体屋街と言われています。大阪や愛知からならアクセス可能ですので、興味のある人は覗いてみましょう。何軒も解体屋を回れば、お気に入りのパーツが見つかる可能性もあります。

車の解体屋でのパーツ購入は何軒もまわるべし

車の解体屋では、中古パーツを販売していますが、訪れた店で必ずしも求めているものが買えるとは限りません。店ごとに品揃えは異なるため、本当に欲しいものを見つけるには、何軒も回って探すことが大切です。中古パーツも上手に選べば品質がよく、かつ安価で購入できるものは見つかります。 中古パーツの利用はリサイクルの貢献にもなりますので、上手に探して必要なパーツを見つけ、お得に車を修理しましょう。

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