日本の中古車の海外輸出先や中古車輸出について詳しくご説明します。
日本の中古車は海外で需要が高く、中古車として再販される時の価格が国内での価格を上回ることも少なくありません。こちらでは、日本の中古車需要が高い海外輸出先の国や地域、中古車輸出に関して詳しく解説します。
中古車買取のカーネクストは、日本に拠点を置く海外輸出業者と直接提携を行っています。そのため人気の輸出中古車に対し、海外での再販価格を前提とした高い買取査定額を提示することが出来ているのです。
海外輸出業者は、国内の中古車をどのように海外へと輸出しているのでしょうか。
国内から中古車を輸出する方法は、一般的に海上輸送がほとんどです。中古車は輸出出来るように廃車手続きをすると、日本国内の港から海外の港まで船で運ばれます。輸出に使われる主な船種は、RORO船とコンテナ船です。
RORO船はRoll-on Roll-off shipの略称です。荷物を載せたトレーラーが自走してそのまま乗船し(ロールオン)、自走して下船する(ロールオフ)ことから略称されてRORO船と呼ばれています。中古車や新車を船で運ぶ時は、このRORO船で運ぶことが多くなっています。RORO船は積み荷の安全性が高いという利点があるものの、積載効率が低いため輸送コストが高くなります。
コンテナ船は、輸出する中古車を金属性の箱型コンテナに積みこみ、船に載せて運ぶ方法です。中古車部品や不動車を運ぶ時はコンテナ船がよく利用されています。コンテナ船は高速船が多く、複数台の車をコンテナに積めて一気に沢山運ぶことが出来るため、安全性や輸送品質は下がるものの輸送費コストを抑えて、早く運ぶことが可能になっています。
日本の中古車は前述したような海上輸送船によって、世界各国の港へと運搬されます。
日本国内で貿易で知られる入出港は、京都府の舞鶴港や富山県の富山港、千葉県の千葉港などが知られています。輸送中は経由してから本来の到着港へ向かうこともあり、アフリカへの輸出はタンザニアのダルエスサラーム、ケニア最大の港湾都市モンバサ、南アフリカのダーバンやモザンビークのマプトを経由して、その後各国へ運ばれます。他の地域ではヤンゴン(ミャンマー)、ウラジオストク(ロシア)、ブレーマーハーフェン(ドイツ)などの港も利用されています。
日本からの中古車輸出需要が高く、2021年の1年間で中古車輸出台数の多かった国を地域別にご紹介します。
アジア | アラブ首長国連邦、モンゴル、フィリピン、パキスタン、タイ、バングラデシュ、マレーシア |
---|---|
ヨーロッパ | ロシア、英国 |
大洋州 | ニュージーランド |
南アメリカ | チリ |
アフリカ | ケニア、タンザニア、南アフリカ共和国、ウガンダ、モザンビーク、ナイジェリア、ガーナ、ザンビア |
北アメリカ | ジャマイカ |
日本の中古車が海外の一部の国や地域で人気がある理由の一つに、日本と同じように右ハンドルの車を利用することがあることが挙げられます。右ハンドルのまま中古車として利用出来るため、輸出後に構造変更などの手間や時間をかける必要がなく、整備と点検をするとすぐに車を再販し利益化が早い点がポイントとなっています。
また、中東やアフリカで日本の中古車が人気になっている理由として、中古車を使用していて修理や整備に車のパーツが必要になった時、流通の多さから海外でもパーツを手に入れやすいことがあげられています。
中古車輸出先の国や地域ではどのような車が人気なのでしょうか。
需要のある車両タイプ
今後年式規制が8年から5年に強化されるといわれているものの、規制強化の施行に至らず中古車輸入台数自体は減少していません。ケニアは左側通行右ハンドルの国になるため、日本の中古車需要が高い国となっています。
需要のある車両タイプ
日本からタンザニアに輸出するには日本査定士協会のJAAI検査、またはEAA株式会社のEAA検査を受けて認定証を準備する必要があります。タンザニアは左側通行右ハンドルとなっていて日本車が輸出しやすく、なかでも比較的安価な古い車や多走行車が人気となっています。
需要のある車両タイプ
日本からウガンダへ輸出するには、日本輸出自動車検査センターによる路上使用適格性検査を受けて合格しなくてはいけません。そのため、安価な車が好まれています。年式が古く、多走行車でも人気が高いです。車台番号やエンジン番号の刻印が必須のため、年式問わず検査を受けることは出来ますが、劣化等により数字が読めないと輸出が出来ません。
需要のある車両タイプ
ロシアは本来左ハンドル右側通行の国ですが、右ハンドルの車に対する輸入規制がないため日本の中古車の需要も高く、輸送ルートも取りやすいことから日本の輸出市場で大きなシェアを占めています。現在はロシア情勢の影響があり輸出は減少していますが、ロシアは古い年式の自動車や事故修復歴のある車等を積極的に輸入しています。
需要のある車両タイプ
日本からザンビアへ輸出するには、船積み前のJEVIC検査を受けて合格しなければいけません。日本と同じ右ハンドルの国になるため、日本の中古車需要が高く年式が古く多走行車の車も再販で売りやすい傾向です。走行可能で検査に合格した車であれば、問題なく中古車として再販が出来ることから、日本国内で需要がないといわれる低年式車などが輸出され、活躍しています。
需要のある車両タイプ
日本からニュージーランドへ輸出するには入庫前に、ニュージーランドのMAFという検査機関で検疫検査を受け、合格する必要があります。また、年式規制はないものの排ガス規制はあるため、古い車は排ガス規制未適合になる可能性があり、輸出が出来ないことがあります。2022年2月に貨物商船の火災事故があったことで、EV車の予約停止という影響を受けEV車を中心に取引台数が減少しています。
需要のある車両タイプ
日本からカナダへ向けて輸出する中古車には規制が設けられていて、同国の安全基準に適合していない自動車は輸入が許可されません。ただし、その輸出規制の例外となる車が、製造から15年以上経過した中古車となっており、輸出時のコストが抑えられることから、カナダ向けの輸出中古車においては古い車の人気が高くなっています。
需要のある車両タイプ
日本からミャンマーへの中古車輸出は2011年に解禁されています。ミャンマーへの輸出市場は解禁以降急成長していましたが、2018年に右ハンドル車の輸入が禁止されたため、取引台数は減少しました。現在も、国の管理する輸入ルート以外での右ハンドル車の輸入があり、台数としては大きな減少幅ではないようです。
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